■エンジンへの決別と、電気で走ることへの大決断
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20世紀の100年を通して、自動車メーカーが自動車メーカーたるためには、エンジンを自社開発できることが生き残りの重要な要素だった。そのため、エンジンを使わないEVや燃料電池車は、次世代車といわれつつも、多くの自動車メーカーの中では異色の存在であった。
その中で、プリウスを開発、商品化し、ビジネスとして成功させ、ほぼ間違いなく将来の理想の自動車であるEVへの道を開いたトヨタは、ある意味、世界の自動車メーカーの中でも希有の存在といえる。そのトヨタでも、現実的には今すぐ内燃機関を全廃することは不可能だ。そもそも、関係会社や社内で働くエンジン関係者の数だけでも、数十万単位になるはずである。しかし、地球温暖化やエネルギー残存量を考えると、エンジン車の未来はそう長くはない。
実際、トヨタプラグインHV発表の1週間前に行われた同社の新聞記者向けのハイブリッド技術説明会では、「(2040年に石油生産量が減少するという)前提で、クルマの開発をしている」としていた。そして、Xデーを乗り切るためには今から動く必要があるとも強調していた。
また、あるトヨタ関係者は「(プラグインHV車は、)燃料電池車やかつてのEVのように、打ち上げ花火にはしない」といった。この言葉に、プラグインHV車にかける信念、将来像が見える。小吹専務は、個人的な意見と前置きしながら記者団に「(将来的には)すべてのクルマをプラグインハイブリッドにしたい」と語った。世界最大級の自動車メーカーの「脱内燃機関」につながる舵取りは、今後、自動車業界に大きなうねりを生みだしそうだ。(終)
