●確かに三角形の金属片は出来るが……
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実証テストでも明らかなように、全30回の接触のうち付着物ができたのは17個、うち金属片は12個で、話題となった三角形はたった4個だった。これは国土交通省が行っているテストでも同様なようで、関係者によれば40km/hの速度での接触テストで、三角形の金属片が出来る確立は5割以下だという。
ところが国の調査結果では、金属片のうち三角形の形状のものは約81%と大部分を占めている。推測だが、三角形の金属片はその形状から、脱落等がしづらく、付着物として残りやすい、あるいは放置されやすいのかもしれない。 実証テストで予想外に多かったのが、車体の側面下部にライン状に入っているモール部(樹脂等)が付着する例だ。車体金属へのひっかかりを防止しており、被害を軽減する効果がありそうだ。 |
![]() ↑ボルトに付着した金属片。 |
![]() ↑同じくボルトに付着した金属片。“きれいに”三角の形になるのは割合としてはあまり高くないようだ。 |
![]() ↑ガードレールのつなぎ目に挟まったモール部などの非金属付着物。 |
![]() ↑モール部がガードレールに接触した跡。 |
●接触の仕方によっては低速でも大きな被害が
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実証テストでは10〜15km/hの低速での接触を中心に行ったが、国土交通省では40km/hでのテストを行っており、速度に関係なく、ガードレールの突起物に車体がひっかかれば、その一部が引きちぎられて金属片等の付着物が発生することは間違いない。
一方、今回のテストでは、接触の仕方によっては低速でも、車体に大きな被害が生じることが明らかになった。7月20日のテストでは、13km/hの速度でガードレールに衝突したミニバンの助手席ドア一枚全部の外壁が引きはがされてしまった。また13km/hの速度で衝突した軽ワンボックスは、助手席のドア下半分が引きはがされた。ドア部の構造等で多少の違いはあるが、ガードレールに限らず突起物に車体がひっかかると、低速でも大きな被害が生じる恐れがある。 |
![]() ↑助手席ドア一枚全部の外壁が引きはがされたミニバン。 |
![]() ↑ガードレールに残る軽ワンボックスから引きはがされたドア下部の外壁。 |
●つなぎ目(逆向き)は隙間がなくても金属片が出来やすい?
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通常ガードレールの接合面は、自動車の進行方向に対して延長部が下になっており、突起がないようになっている。ただし、逆向きのまま設置されているケースもあるようだ。またセンターラインをはみ出して対向車線のガードレールに接触した場合は、逆向きでつなぎ目部に接触することになる。
そこで実証テストでは、隙間のない場合を1回行ったが付着物の発生を見られなかったため、主に隙間がある場合を想定してテストを行った。その結果、計10個の付着物(モール部を含む)を記録した。国土交通省の公開テストでは、隙間なしの状態でも、つなぎ目に逆向き接触すれば、金属片が出来ることが証明されている。これは接触の際にガードレールがたわみ、その瞬間につなぎ目部に大きな隙間が出来るからと思われる。 |
![]() ↑7月22日に行われた国土交通省の公開テストでは、隙間のないつなぎ目(逆向き)へ40km/hで接触、1回目で金属片の付着が再現された。 |
![]() ↑ガードレールに残る金属片。 |
●ボルト6割、つなぎ目3割の意味
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国土交通省の公開テストでは、ボルトゆるみなしの状態で計3回の実車テストが行われたが、金属片の付着は再現できなかった。これは実証テストでも同様。ボルトに金属片が付着するのは、ボルトがゆるんで突起物を構成した場合に限られると思われる。車の接触などでガードレールがたわんだ際にボルトがゆるみ、そのままになっている状態はあり得ることだ。
一方で、実証テストでは付着物の発生数がボルト部が7個に対してつなぎ目は10個(逆向き)、うち三角形の金属片も1個に対し3個と多く、国土交通省のテストでは隙間なしの状態でもつなぎ目(逆向き)に金属片が出来ることが証明されている。これらの結果から、どちらかと言えば、ボルト部よりもつなぎ目(逆向き)の方が金属片が出来やすいということが言えそうだ。 ただ国の調査結果では、ガードレールに金属片が付着していた箇所は、ボルト部が約61%、つなぎ目が約32%、端部が約7%という割合だった。つなぎ目(逆向き)の方が金属片が出来やすいのにボルトに付着した金属片の方がはるかに多く発見されている。つなぎ目への逆向き接触自体が少ないということが言えそうだ。 |
●金属片が直角に折り曲げられる可能性は?
| 実証テストでは、ガードレールに付着した金属片はすべてガードレールに対して水平に、ほぼぴったりとくっついた形となっている。一連の騒動で問題となった、金属片が直角に折り曲げられた形状は、少なくとも車から金属片が付着した時点ではないようだ。実際に手で折り曲げることは可能で、いたずらなど人為的な可能性は否定できない。一方で付着した金属片に、他の車や物体が接触して折り曲げた可能性も考えられる。 | ![]() ↑付着したばかりの金属片は、このようにガードレールに対して水平になっている。 |
![]() ↑ガードレールに付着した金属片は、このように容易に手で折り曲げることが可能だ。 |
●ガードレールに接触したらドライバーは必ず届け出ること
| 車がガードレールに接触したら、ドライバーは必ず警察に事故を届け出ること。そしてもしガードレールに金属片が付着していても、自分で取り外したりせずに、警察や道路管理者に処理を任せよう。金属片の鋭利な切断面でケガをする恐れがあるほか、不用意に路側帯を歩くと他の車に接触してしまう危険もあるからだ。 | ![]() ↑このように道路側にせり出した金属片はケガや事故を招く恐れがある。 |
![]() ↑付着した金属片は切断面がするどく、また容易に取り外すことができないので、放置すると危険な状態のまま残ってしまう可能性が高い。 |












