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JNCAP、自動ブレーキや車線逸脱警戒の評価をスタート



予防安全性能アセスメントにおける自動ブレーキテストの様子。時速10〜60kmで自動車にみたてたバルーンに後方から接近、自動ブレーキの作動状況を評価する。バルーンが動いている場合と停止している場合の2種類で評価する。(画像=独立行政法人自動車事故対策機構)

自動車の安全性能向上を目的として国が実施している自動車アセスメント(JNCAP)で、今年度から自動ブレーキや車線逸脱警戒といった予防安全性能に関する評価テストが盛り込まれ、10月23日、その結果が公表された。JNCAPで初めてとなる同テストでは、8メーカー26車種の市販車が対象となり、いずれも規定の評価基準をクリアする結果となった。評価基準をクリアした車種は、「先進安全車」のマークを貼付することが認められる。

自動ブレーキとは、前走車との衝突の危険性を検知した際に警報を発するなどしてドライバーにブレーキ操作を促し、何らかの理由でブレーキ操作が行われない場合は、自動車が自動でブレーキを作動させて事故を未然に防いだり、被害を軽減したりするもの。車線逸脱警戒は、車線を逸脱したり、逸脱しそうな危険を検知すると、警報を発するなどしてドライバーにハンドル操作を促したり、自動でハンドルを戻すなどするもの。いずれも近年の情報通信技術の発達により実現したもので、新車での装着が進んでいる。国の資料によると、自動ブレーキに関しては昨年までに約100万台近くに普及しているという。

JNCAPが今年度から始めた予防安全性能アセスメントは、これらの先進安全運転支援システムの性能について、従来の衝突安全性能と同様に実車によるテストで評価するもの。評価基準をクリアした車種を「先進安全車」として認定し、普及を後押しする。

テスト方法は、システムの仕組みや作動領域の違いなどを考慮した上で決めた試験法に基づき、ロボット操作による実車をテストコース上で走行させることによって行う。これまでの衝突安全性能が「事故後」の安全性能を示すものであるとするならば、予防安全性能は事故を未然に防ぐ性能だ。そこで、評価のポイントは、実際に日本国内で発生している事故実態を反映した計算式をもとに、死亡・重傷事故を少なく出来る効果に応じて算出するものとした。ポイントは40点を上限として、2点以上の場合は基準をクリアしたものとして「先進安全車」として認定する。

先進安全運転支援システムは、今回、評価対象となった対車両の自動ブレーキや車線逸脱警戒のほかにも、対歩行者の自動ブレーキや車両周辺の死角となる場所をカメラ映像等でドライバーに提供したり警報を発するシステムなどがある。このため、JNCAPでは、来年度以降、予防安全に役立つ装備について試験・評価法を検討し、順次、新しい評価対象も取り入れていく予定だ。

(2014年10月23日 編集部 徳永智)

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