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常磐道が3月に全線開通へ


2011年に起きた東日本大震災で被害を受けた常磐自動車道。これまで復旧・整備工事が進められ、今年3月に全工程を完了して全線開通を迎えることになった。

常磐道は、福島県の常磐富岡IC以北の56.1kmの区間が整備途中に震災の被害を受けた。震災後、復旧・整備工事が進められ、2012年4月に南相馬IC〜相馬IC間が、2014年12月に浪江IC〜南相馬IC間・相馬IC〜山元IC間が開通。また、2014年2月には福島第二原発事故の影響で立ち入り規制が行われていた広野IC〜常磐富岡IC間が再開通している。

3月1日に開通するのは、最後に残った常磐富岡IC〜浪江IC間の延長14.3kmの区間。線量が高い「帰宅困難区域」「居住制限区域」を通過するため、整備工事を行う前に除染作業を実施する必要があり、他の区間に比べて工事が遅れていた。当初は開通が3月以降にずれ込む見込みだったが、東北地方の復興支援を重視する政府の後押しもあって今年度中の開通にこぎ着けた。

開通に先だって昨年に国が実施した被ばく線量の調査では、通過走行による健康への被害は心配のないレベルとなっている。常磐富岡IC〜南相馬IC間18.9kmを時速70kmで走行した際に受ける被ばく線量は、自動車の場合が0.065マイクロシーベルト、自動二輪の場合が0.081マイクロシーベルトで、これは国の試算モデルによる1日に人が浴びる自然放射線量のおよそ5〜6分の1程度にとどまっている。ただ、常磐富岡IC〜南相馬IC間にはサービスエリアやパーキングエリアといった休憩施設は設けられず、原則として関係者以外は同区間を通過走行で利用することになる。

常磐道の全線開通により、仙台〜いわき間は国道6号を通行する場合と比べておよそ30分の短縮が図られるほか、震災以降、長期間にわたって内陸部への迂回を余儀なくされていた福島県の浜通りの通行が常磐道利用により大幅に改善される。

(2015年1月13日 編集部 徳永智)

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