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自動隊列走行が可能な大型トラックを開発(2)



大型トラックをベースに開発された自動隊列走行の実験車両。車両前面には前方障害物などを検出するレーザーレーダやミリ波レーダー、側面には白線検知のためのカメラなどが取り付けられている。後部の荷室には各種の機器やデータ計測機械を搭載している。

→(1)からの続き

ところで、このような自動隊列走行は、欧米でも研究が行われており、利用されている技術も市販車に搭載されるなど、実用化の域に達しているものも多い。ただ、実際に公道走行を想定した場合には、信頼性をどのように確保するかが課題となる。今回の開発プロジェクトでは、実用化を見据えて、実験車両のシステム構成については、すべてを多重系化することで信頼性を確保したほか、実際に公道で運用した場合に起こり得る様々なシチュエーションにも対応している。

システム構成の多重系化の例としては、自動走行のための重要な要素である白線検知で、雪や線の摩耗などで白線認識ができない場合を想定し、前走車の背面の距離や角度を検出して走行軌跡を追従できるようにしている。また、隊列走行では、先頭車が“正しい走行”を行うことが前提条件となる。そこで、車車間通信によって先頭車のシステム状況を後続車が常時モニターし、問題がない場合に隊列を編成できる機能など、車両相互の信頼性評価が行えるようになっている。

運用面では、先頭車の車速が速いときは車間距離を広げ、遅い時は車間距離を縮めるなどの制御を取り入れたほか、隊列走行中に割り込み車両があったときには、自動で隊列を解除するとともに、割り込み車両がいなくなった後に隊列を再編成できる機能にも対応している。

開発された技術とノウハウを実用化した場合、国の試算によると、約15%の省エネ効果があるとされ、早期の実用化が期待される。

(2013年3月 7日 編集部 徳永智)

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