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走行距離460万キロの老ベンツがドイツに“里帰り” 余生はシュツッツガルトのミュージアムで


古代マケドニアの中心地だったギリシャ・テッサロニキ。ここでタクシー運転手をするグレゴリオス・サキニディスさんがそのクルマに出会ったのは、まだ東西ドイツの壁があった1981年のドイツのこと。購入したクルマは1976年製メルセデス・ベンツ240D。すでに22万キロも走っている中古車だった。


サキニディスさんが23年間乗り続けた“相棒”1976年製メルセデス・ベンツ240D。460万キロも走ったとは思えないような綺麗な車体だ。

左がサキニディスさん、真ん中がダイムラー・クライスラー・ギリシャのパウフラー社長、左はメルセデス・ベンツ・ミュージアムのロリー代表。

ドイツからギリシャまでベンツを運転して帰ったサキニディスさんは、そのベンツをタクシーとして使い始めた。そのベンツは第二の人生をサキニディスさんの“相棒”として生きることになった。そしてドイツからギリシャに“越してきて”以来、23年間もの間、ギリシャの地を走り続けた。エンジンの載せ換えは延べ11回。オリジナルと2台のスペアエンジンをオーバーホールしながら走り続けた。そして総走行距離は460万キロ。実に地球115周分の距離を走りきったのだ。

今年7月、サキニディスさんはメルセデスの長年のサービス体制に感謝する手紙をダイムラー・クライスラー社に送った。びっくりしたのはダイムラー・クライスラー社だ。調べてみると、460万キロの走行距離はM・ベンツの最長記録だった。ダイムラー・クライスラー社の提案を受けて、サキニディスさんは“相棒”をドイツ・シュツッツガルトにあるメルセデス・ベンツ・ミュージアムに寄贈することに決めた。

23年ぶりにドイツに“里帰り”した老ベンツは、シュツッツガルトのミュージアムで余生を送ることになった。そしてドイツでの式典に出席したサキニディスさんには、23年前と同じようにベンツに乗ってギリシャに帰ってもらえるよう、ダイムラー・クライスラー社から新しい“相棒”「新型C200 CDI」のキーがわたされた。

(2004年12月 9日 eJAFMATE編集部 徳永智)

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