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中国でプラグインハイブリッド車が発売 BYD「F3DM」


中国の自動車メーカーBYD(比亜迪汽車)が、プラグインハイブリッド車「F3DM」を発売した。実用的なプラグインハイブリッド車の量産と市販は世界で初めて。

F3DMは、1.0リッターのガソリンエンジンに二次電池を搭載し、バッテリーの電気だけによるEV走行と、エンジンを併用したハイブリッド走行が可能となっている。家庭用コンセントからの充電に対応しているほか、急速充電にも対応しているプラグインハイブリッド車だ。


(photo by BYD AUTO)

二次電池には、高出力・大容量のリチウムイオンバッテリーのなかで、発火等のリスクの低い鉄系を採用。車両には50kWと25kWの電気モーターが2つ搭載されており、50kWのモーターは二次電池から電気を得てEV走行したり、回生充電に対応する。25kWのモーターは加速時にエンジンを使う際のアシストのみに使用する。エンジンで発電した電気は駆動のみに使われ、充電を行わないものと見られ、システムとしては極めてシンプル。そのため、“ハイブリッド車”というよりは、GMのEV「シボレーボルト」のように、“補助エンジン付き電気自動車”との呼び名の方がしっくりくる。

EVとしての実力は、ひとえに二次電池の性能と搭載量に依存する。F3DMは、三菱「iMiEV」と同じくらいの量のリチウムイオンバッテリーを搭載しているが、車体サイズがトヨタのプレミオと同じくらいで車重も1.5トンを超えている。日本と中国の燃費モードは異なるので単純に比較はできないものの、カタログ値で満充電でEV走行できる距離が80km(中国の15モード)というのは妥当な値といえるだろう。ちなみに100km走行あたりのコストは8元(日本円で約100円)とアナウンスしている。

クルマとしての出来については、日本をはじめとする海外メーカーに比べると評判はあまり良くない。また、中国では電圧がきわめて不安定なため、家庭でのプラグインを繰り返すことによるバッテリーへの影響も気になるところだ。まずは官公庁など法人販売から開始したのは、そのような点をテストする意味もあるのかもしれない。

世界の自動車メーカーが、価格を抑えたハイブリッド車や電気自動車のリリースを来年に予定しているなか、機先を制していち早く市販化されたF3DM。同型エンジン車の最上級モデルよりも約4万元(約50万円)高いものの、価格は14万9800元(日本円で約190万円)と戦略的。今後の動向が注目される。

(2008年12月25日 eJAFMATE編集部 徳永智)

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