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トヨタ、燃料電池車「ミライ」を発売へ



(写真=トヨタ自動車)

トヨタが燃料電池車(FCV)を12月に発売する。セダンタイプの新型車「MIRAI(ミライ)」。これまで十年以上の歳月をかけて開発・実証テストを繰り返してきたFCVのフリート目的ではない国内販売は、本モデルが初めてとなる。

「ミライ」は、高圧の水素タンクと燃料電池を搭載したFCVだ。燃料電池で水素を空気中の酸素と化学反応させることで電気をつくり、その電気でモーターを駆動させることで走行する。電気自動車の一種だが、一般的なリチウムイオンバッテリーで走行するタイプに比べて一回の水素補給あたりの走行距離が約650kmと、ガソリン車と遜色ない性能であることが大きな特徴だ。

走行はとてもスムーズ。電気モーターで走行するので、エンジン車に比べて加速が速く、しかも静かなので、電気自動車と同様の独特の走行感が味わえる。

ボディサイズは、全長4890ミリ×全幅1815ミリ×全高1535ミリ、ホイールベースは2780ミリ。クラウンよりも少し大きめの3ナンバー車。デザインは、車名の通り、これまでのトヨタのラインナップから大きく飛躍したデザインとした。高度な先進安全システムを標準装備としたほか、FCV専用のネットワークサービス、さらにFCVの特徴を活かして、大容量の外部電源供給機能を装備している。外部電源については、車両のタンクに水素をフル充填の状態で、一戸建ての住居1日分程度の電力供給が可能となっている。

さて、燃料が水素と聞くと、心配なのが安全面と補充場所だ。安全面については、これまで長年にわたって開発・実証テストを繰り返し、水素タンクの安全基準もクリアしているように、従来のガソリン車と同程度と言ってよさそう。問題は補充場所で、ガソリンスタンドに比べると、水素スタンドはまだ圧倒的に少ない状態。ただ、航続距離が長いことと、電気自動車のように充電に時間がかかるわけではないこと(フル充填にかかるのは3分程度)、また、電気自動車同様のネットワークサービスによるサポートも提供されるので、ある程度の不便を承知で先進的なクルマに乗り換える、という考えのユーザーであれば、地元近辺にスタンドがあるという前提で、日常利用に差し支えないレベルにあると言えそうだ。

価格(消費税込み、自動車関係税・車検等諸費用の費用を除く)は723万6000円。国の補助金対象車となる予定で、実質的な購入負担額は約500万円程度になると思われる。発売は12月15日を予定している。

(2014年11月25日 編集部 徳永智)

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