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PHV向けの「複合燃費」表示が消える


駆動用バッテリーを搭載し、外部充電が可能なプラグイン・ハイブリッド車(PHV)。短距離はバッテリーの電気で走行し、長距離はエンジンによる出力によって走行できる新しいタイプのハイブリッド車だ。このPHVの燃費表示が見直される。国土交通省は、自動車メーカーなどがカタログに表記すべきとしている燃費表示のうち、「複合燃費」で知られる表示を今年10月までで取りやめる方針を決めた。

PHVは、通常のハイブリッド車と同様に燃料(ガソリンまたは軽油)で走行できるだけでなく、充電による電気でモーターを動かすことで燃料を消費せずに走行することができる。複合燃費は、この電気だけの走行が寄与する割合を係数にして通常の燃費にかけたもの。例えば、トヨタ「プリウスPHV」だと、エンジン車と同じ通常の燃費性能の表示は31.6km/L(JC08モード値)だが、複合燃費では61.0km/L(同)となる。

複合燃費は、国土交通省が5年前に定め、PHVの燃費性能を示すめやすとしてつかわれてきたが、近年、多様なPHVが販売されるようになり、複合燃費が必ずしも実態を正しく反映できない問題が浮き彫りになってきている。例えば、駆動用バッテリーを大容量化することで外部充電による電気走行の割合が大きくなればなるほど複合燃費の値は改善するが、一方で電力消費率も高い場合があり、実際にユーザーが複合燃費の表示だけで性能の善し悪しや自分のライフスタイルに合っているかを決めることは難しいのが実情だ。

PHVの燃費表示については複合燃費の他にも、充電による燃費値や通常の燃費、満充電で走行可能な距離、電力消費率と、現行で5種類の表示がなされており、消費者の混乱を招くという問題もある。このようなことから、国土交通省では、PHV独自の燃費性能として追加されている2つの表示――複合燃費と充電による燃費値――を取りやめることとした。今年10月以降にカタログに記載すべき表示としては、(1)通常の燃費表示、(2)満充電で走行可能な距離、(3)電力消費率の3つのみにすることを検討している。3つの表示のうち、(1)はHV車やエンジン車との比較に、(2)及び(3)は電気自動車と比較することが可能だ。

(2014年3月 6日 編集部 徳永智)

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