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クルマがドローンの母艦になる!?…ルノーのコンセプトモデル



ルノーがデリー・モーターショーで発表した「KWID コンセプト」のイメージ写真。右上が“フライング・コンパニオン”。(photo by Renault)

ルノーがインドで開催されたデリー・モーターショーで、これまでにない斬新なコンセプトカーを発表している。「KWID コンセプト」。車両自体はクロスオーバータイプのプラグインハイブリッド車(PHV)で、いかにもインドらしいゴールドの装飾や鳥の巣をイメージしたというインテリアに目を引かれるが、破天荒なのはデザインだけではない。これまでのクルマの常識を覆すアイデアも詰めこんだ。

「KWID コンセプト」の目玉は、“フライング・コンパニオン”と呼ぶ小型無人飛行ロボット(ドローン)を運用できること。クルマのルーフから2つの回転翼を装備したドローンが発進する姿は、さながら母艦から飛び立つ哨戒機のようだが、実際、運用のコンセプトもそれに近い。自律飛行が可能なドローンをクルマの周囲に飛行させ、ドローンが撮影した映像をもとに、クルマ側で危険回避やルート変更などを行うというコンセプトだからだ。

超小型のドローンは、今後、民生分野での活用がさかんになると言われている(オンライン通販大手のアマゾン・ドットコムは、小口配送にドローンを利用するビジネスモデルを検討している)。ルノーが今回、「KWID コンセプト」でクルマにドローンを組み合わせたのは、このようなドローンの話題性とロボット工学に関心の高いインド市場での評判を狙った結果でもあろう。しかし、実現性はともかくとして、ITS(インテリジェント・トランスポート・システム)の分野からすると、直面する課題を解決できる可能性を秘めた、目の付け所のあるアイデアでもある。

実用化が迫りつつある自動運転の世界では、刻一刻と変化する道路環境や交通状況を把握するために様々な仕組みが検討されているが、最も必要とされているのは、衝突の危険を回避するための自車から数十メートル以内のリアルタイム情報の取得だ。そこでITSの分野では、GPSによる位置情報とともに車載カメラによる映像やレーダーによる環境識別を組み合わせているほか、路側のアンテナとクルマが通信したり、クルマどうしが通信することで情報共有を行う仕組みが検討されている。ただ、いずれも一長一短なのが実情で、しかも、ある日を境にすべてのクルマや道路インフラがパッと新技術に対応できるというものでもない。そんな自動運転の過渡期に、子機のドローンで周辺情報を自力で把握できる「KWID コンセプト」という考え方はしっくりとくるのだ。

(2014年2月17日 編集部 徳永智)

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